福田町の家

専用住宅
(母屋と繋がる二世帯住宅)

傾斜地に立つ3階建て住宅。高低差を利用した1階(半地下)に音楽を演奏できる防音室がある。2階に玄関があり、渡り廊下で両親の家と繋いで二世帯住宅に。3階の居間からは瀬戸内海の眺望が楽しめる。

所 在 地  竹原市福田町
構   造  鉄筋コンクリート造
階   数  3階建
面   積  敷地面積 162.26㎡
       建築面積  40.50㎡
       延床面積 110.31㎡

 敷地は海岸から少し入った山裾で、段々畑が続く緩やかな傾斜地にある。小さなお子さんがいらっしゃる若いご夫婦からのご依頼で、先祖代々住み続けているご実家の敷地内に「若夫婦の家」を建てることになった。敷地内には既に「祖父母の家」と「両親の家」が建っており、「若夫婦の家」を建てるとによって囲まれてできる中庭的な空間に着目した。そこに大きく窓を開くことで、子ども達の外遊びや世帯(四世代)の交流を誘発したいと考えた。
 敷地の制約から建物は3階で構成しているが、玄関は高低差を利用し2階に設けてある。これにより上下階の移動が少なくなり、建物の高さを低く抑えることができた。また、音楽を演奏できる防音室を駐車場下の半地下に設けることができるようになり、3階のファミリールームからは瀬戸内海の眺望が開けた。ワンフロア10坪の狭小空間なので、最小スペースで視覚的にも遮らないよう螺旋階段を採用した。上下階の気配を感じられるといったコミュニケーションの機能にも一役かっている。また、玄関のある2階で「両親の家」と渡り廊下で繋いだ。「両親の家」を建て替えることなく2世帯住宅ができた。

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