「一緒に考える住まいづくり」
建築主と建築家が一緒に考える住まいづくり= 住まい(ハードウェア)を考えるには、住まい方(ソフトウェア)を話し合うことが重要だと思っています。
“建築家”はどんな仕事?
建築家は、“設計”する仕事であることは広く知られていますが、もう一つの重要な仕事に“監理”があることはあまり知られていません。我々は“建築士”とか“設計士”と呼ばれることもあります。建築士は一級建築士などの国家資格を持っているものを示し、設計士は設計するものの総称です。
では、建築家として最も大切なことは何でしょうか? それは、建築主の要望から“建築の原案(オリジナル)”を作成すること。そして、建築の専門家として幅広い知識を持って、構造や設備などの専門分野のエンジニアを統合し、建築をかたちにする仕事だと考えています。
建築家が考える住まいづくりの11のポイント
01 “どんな暮らしがしたいか”コミュニケーションをすることが重要と考えます
どんな住まいにするかの前に、まずは、ご家族でライフスタイルや将来像を話し合い、自分達の理想の暮らしを思い描いてください。そして打合せを通して、それを私どもにお伝えください。時間がかかってもかまいません。そうすれば、ご家族にフィットした個性的な住まいをご提案できます。
02 世界に一つしかない“敷地”その特性を生かした住まいを提案します
同じように見える住宅団地の敷地でも、専門家の目で観察すると、個別の特性を見いだすことができます。私どもの設計は、標準規格がありませんので、敷地の特性を充分に生かした住まいづくりができます。
03 住まい方の変化に対応できる設計と、ライフコンサルティングが大切です
住まいづくりでは、建てる時点の生活や要望に偏りがちになります。将来の生活の変化や、必要になるメンテナンスなど、建築に関する幅広い知識で、アドバイスしながら設計を進めます。結果、バランスの良い設計とコスト配分になります。
04 材料や工法は?“自由な選択”ができるのが建築家の強みです
「地震に強い工法は何ですか」とよく質問されます。私どもの設計には工法の制約はありません。住まい方や敷地の特性から、最適なものをご提案します。構造や材料、設備機器など、自由な組み合わせで、納得できる住まいづくりができます。
05 住まいづくりのあらゆる相談に対して“専門家ネットワーク”でサポートします
家を建てることは何度も経験することではないので、不安に思われる方も多いようです。私どもの仕事は設計だけではなく、土地、登記、融資、保険など建築に関わる相談を、土地家屋調査士や司法書士などの、専門家のネットワークを駆使してサポートできます。
06 建築主の立場で“工事監理”専門家の目で工事現場をチェックします
施工会社と利害のない立場で、工事現場をチェックする方が、より公正な判断ができます。そのためには、設計施工で依頼するのではなく、建築主と建築家が、直接、設計監理契約を結ぶことが重要です。建築基準法の、工事監理者(建築主の代理人)になります。
07 “一緒に考え、一緒につくりあげる “楽しみながら想い出に残る住まいづくり
私どもとの住まいづくりは、時々は工事現場に足を運んでもらうなど、住まいづくりのプロセスも楽しんでいただきたいと思っています。いつの間にか住まいへの理解も深まり、愛着が湧き、住まいづくりが大切な想い出になります。
08 建築費を明快にできるので、“納得した内容と金額“で工事を発注することができます
私どもが作成する設計図は、建物の仕様(使用する材料や設備機器など)を詳細に特定するので、数社の施工会社に見積をとり、公正なコスト比較をすることができます。何にどのくらい費用がかかるのかが明快になるので、コストコントロールが可能になります。
09 パートナー選びのお手伝い“施工会社“の選定はとても重要です
施工会社を選定する際、コストだけで決定するのは問題があります。見積内容が適正か、その会社の施行実績はどうか、メンテナンスの対応など、完成後のお付き合いも大切です。私どもは、施工会社との工事契約に協力し、ご契約時に工事監理者として立ち会います。
10 完成後のおつきあい“建築に関する相談”はずっと続きます
建物完成後、施工会社が行う1年点検、2年点検、に工事監理者として立ち会います。建物のメンテナンスに関する相談や、家具やカーテンなどインテリアの相談、増改築の相談、隣に建物が建つ時の相談をお受けした実績もあります。
11 住まいのトラブルシューティングに“第三者の専門家”としてお手伝い
住まいにトラブルが発生した場合、工事に問題があったのか、老朽化が原因か、建築主が判断するのは難しいものです。建築主と施工者の当事者間に、私どもが第三者として入り、専門家としてアドバイスできれば、早期の解決が期待できます。
Q&A よくあるご質問
〜 建築家との住まいづくり “いいことばかり”ではありません 〜
Q1 ハウスメーカーに比べて、建築家の設計料はどうして高いの?
住宅の設計料の相場は工事監理まで含め、工事費の概ね10〜15%です。住まいを考える、充分な時間と労力をかけるために必要な費用は、どのくらいが妥当でしょうか。設計施工で依頼する場合も、工事費のどこかにその費用は含まれているはずです。
Q2 建物完成までに時間がかかると聞いたけど、何で早くできないの?
個々のライフスタイルをくみ取り、敷地の特性を生かした住まいをつくるには、何度も打ち合わせをして図面を作成します。一品生産の建物ですから、工期もプレファブ住宅より長くなります。一般的に建築主から設計の依頼を受け、着工するまで半年、工事期間が半年、住まいづくりに1年くらいかけています。
Q3 テレビで見た「匠」は工事をしているのに、建築家はどうして工事をしないの?
リフォームをテーマにした「劇的ビフォーアフター」に出てくる「匠」は、番組の中で時々工事をしていますが、あればテレビ番組の演出です。工事監理者が工事を行うことはありません。それは工事をすれば施工会社と利害が生まれ、建築主の立場で工事のやり直しの指示がしづらくなるからです
Q4 こだわった住まいをつくりたいので、全ての要望をかなえてくれるの?
なるべくご要望の全てが叶うように設計を進めますが、建築家は予算も考え、コンセプト(設計方針)に沿って提案します。限りない要望に対して、予算は限られているのが実状。こだわる部分に優先順位をつけて、はっきり伝えるわりきりも必要です。ご家族の皆さんにどんな要望があるか、一度話合われるのをお勧めします。
「一緒に考える住まいづくり」で納得のゆく住まいをつくりませんか?
建築主と建築家が一緒に考える住まいづくり = 時間はかかるかも知れませんが、一緒に考え、一緒につくりあげる、納得の行く住まいづくりをしませんか。