リフォームの重要なポイントは?

 
 
 
 

戸建て住宅のリフォームは、キッチンや浴室を新しくすることを思いつきますが、住まいづくりで最も大切なのはこれまでの間取りを見直すことではないでしょうか。不便だった生活から脱出する大きなチャンスです。ここでは事例をご紹介しながら、「終の棲家」のためのリフォームの重要なポイントをご紹介します。

 
 
 
 

三世代で暮らす終の棲家

30年前、子育て期に新築した住まいのリフォーム事例です。隣に子世帯の家を新築することがきっかけで、親世帯も老後を快適に過ごせるようリフォームすることにしました。三世代が仲良く支え合い、家族みんなが幸せを感じられる暮らしが描かれました。

 
 
 
 

住環境の変化に柔軟に対応

近くにバイパスが開通するなど、このあたりは交通の要衝となりました。そのような周辺環境の変化に対応するため、窓に格子を立て、庭の植木を調えるなどして、プライバシーを保ちながら自然の移ろいを感じられるようにしました。隣の子世帯とは、1階はお互いが縁側から気軽に声を掛けられるような関係に、2階は内部で直接行き来できるようにして、将来の生活の変化へ柔軟に対応できるようにしています。二世帯は安心感と程よい距離感が保たれています。

 
 

夫婦がどこにいても気配が感じられる住まい

これまではスペースが細かく別れていて少し窮屈だったので、間仕切りを最小限に減らすことにしました。
さらに廊下や階段を生活空間に取り込んで、建物全体がおおらかに繫がるひとつの空間にしました。台所に立てば1階の様子が見渡せますし、階段を通して2階の寝室まで見えるようになりました。夫婦はどこにいても気配が感じられます。

 
 
 
 

やっておきたい住宅性能アップ

開放的な空間を安全に支えるために、まずは耐震補強をしました。内壁を剥がして筋交いを補強し、間仕切りを減らして残された壁は、重点的な耐震壁として造作家具に変身させました。せっかく内壁を剥がしたので、そこには断熱材をしっかり充填し、開口部を断熱窓に取替え、次世代基準の断熱性能にしました。また、開放的な空間にマッチした床暖房を組み合わせ、省エネにも努めました。リフォームで安心安全な住まいに生まれ変わりました。

 
 
 
 

「栗原町の家」親世帯 リフォーム
所 在 地:広島県尾道市
家族構成:夫婦(親世帯)
構造規模:木造軸組工法 車庫部分RC造、二階建て
延床面積:195.17㎡(59.03坪)

 
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