YM タウンハウス

集合住宅(メゾネット)+ 事務所

戸建てのような感覚と、街と住戸を近づけたいと考えメゾネット形式(1.5フロア住戸)を採用。Aタイプは道路に面して直接玄関を設け、Bタイプは2階共用廊下からアプローチする。1・3階に廊下がないので、各住戸は3面から光や風が取り込める。プライバシーを確保しながら快適な住環境になった。

所 在 地  広島市佐伯区三筋
構   造  鉄筋コンクリート造
階   数  3階建
住   戸  メゾネット形式10戸
面   積  敷地面積 681.00㎡
       建築面積 441.77㎡
       延床面積  1033.86㎡

住戸床面積
     Aタイプ住戸/ 98.64 ㎡
     Bタイプ住戸/ 93.94 ㎡

 敷地周辺は35 年前に宅地整備され戸建の賃貸住宅群が建ち並んでいた。いずれも建替えの時期を迎え、集合住宅が混在し始めてきたエリアである。計画にあたって、戸建てのような感覚を持ち、街と住戸が良好な関係になれるような集合住宅にしたいと考えた。
 YMタウンハウスは、メゾネット形式の10 戸の住戸に、事務所を併設した3階建の集合住宅である。住戸は2タイプで、1階と2階の半分を占有するAタイプ(98 ㎡)と、2階の半分と3階を占有するBタイプ(93 ㎡)で構成している。Aタイプは前面道路から各住戸に直接アプローチし、BタイプはBタイプ専用の2階エントランスからアプローチする。エントランスを共有する住戸を減らすことで、地域密着性の希薄さを回避するよう試みた。また、このアプローチ方法は1階と3階を共用廊下で塞ぐことがないので、プライバシーを確保しながら充分な通風や採光をとることができた。住戸計画では、居間と各個室の関係を重視した。廊下を介さず引込み戸で繋いだり、吹抜けを介して上下階を繋ぐなど、どこにいても気配が感じられるような住まいになるよう心掛けた。

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