福面の家

リフォーム

亡き夫が設計した想い出いっぱいの家を、母娘が支え合いながら生活できる住まいへ。書道教室を開く夢を描がきつつ、コンパクトな暮らしを目指した。1階はRC造・築42年、2階は木造・築25年。1階をスケルトンにして構造補強・断熱改修・設備刷新を行い、母娘お互いの気配が感じられる「終の棲家」になった。

所 在 地  廿日市市宮島口上
構   造  1階:RC造、2階:木造
階   数  2階建
面   積  延床面積 151.33㎡
       改修面積   81.98㎡

 亡き夫が設計した思い出いっぱいの家を、残された母娘が二人で支え合える住まいにリフォームすることを決断した。1階は築 42 年の鉄筋コンクリート造、2階は後から増築された築 25 年の木造。ちょっと変わった建物だ。それもそのはず、元工業高校教師のお父さんが家族を想い自ら設計した家である。
 一番の心配ごとは耐震性能。時折コンクリートが剥がれ落ち、設備の老朽化と寒さ・湿気も気になる。 アレルギーや防犯の対策を施し、高齢に備えたコンパクトな暮らしがしたい、引退後は書道教室を 開きたいという夢も委ねられた。
 二人の生活が1階で完結できればベストである。まずは建物調査を行い、次に耐震診断。お父さんが 残してくれた設計図と構造計算書が活躍した。1階のコンクリート外壁を補強すれば新耐震基準をクリア できる。1階はスケルトン状態に(外壁だけ残して解体)して、構造体を補強。そして理想の生活 に合った間取りへと生まれ変わった。同時に省エネ性能の向上に務め、断熱改修やペア硝子サッシ に取り換え、電気・設備機器の刷新、床暖房の導入、省エネ型の住宅設備をオール電化で調えた。 安全・快適でどこにいても母娘の気配が感じられる「終の棲家」居間に設えたお父さんの写真が やさしく微笑む。

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