栗原町の家 親世帯

リフォーム

子世帯が隣に家を建てることをきっかけに改修を決断。コンセプトは建物全体がおおらかに繫がるひとつの空間になること。台所から1階が見渡せ、階段を通して2階寝室が見える。どこにいても夫婦の気配が感じられ、子世帯とは縁側から気軽に声を掛けられる関係になった。

所 在 地     尾道市栗原町
構   造     木造、車庫部分:RC造
階   数     2階建
面   積     延床面積 195.17㎡
          改修面積 195.17㎡

[ 三世代で支え合う終の棲家]
 隣に子世帯の住まいを新築することになった。これをきっかけに、親世帯も老後を快適に過ごせるようリフォームすることにした。三世代が仲良く支え合い、家族みんなが幸せを感じられる暮らしが描かれた。
 新築から30 年の間にバイパスが開通するなど周辺環境が大きく変化した。これに対応するため、開口部に格子を立て、庭の植木を調えるなどして、プライバシーを保ちながら自然の移ろいを感じられるようにした。隣の子世帯とは、1階はお互いが縁側から気軽に声を掛けられるような関係に、2 階は内部で直接行き来できるようにして将来の生活の変化へ備えた。二世帯は安心感と程よい距離感によって保たれている。
 改修のポイントは建物全体がおおらかに繫がるひとつの空間にすること。間仕切りを減らし、廊下や階段を住空間へ取り込んだ。台所に立てば1階の様子が見渡せ、階段を通して2階の寝室まで見えるようになった。どこにいても夫婦の気配が感じられる住まいとなった。同時に耐震補強や高断熱化にも取り組み、開放的な空間にマッチした床暖房を組み合わせた。省エネルギーで安心安全な住まいに生まれ変わった。

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