阿賀利ビル

テナントビル + 二世帯住宅

本通りから一筋入った通称「うらぶくろ」居心地の良い散策型の裏街をつくるビジョンがある。この地に住み続けたい施主の気持ちが一致した。建物の前にポケットパークが設けられ、奥の「通り庭」へ導かれる。将来隣へまた隣へと「裏通り」が繫がることを願っている。

所 在 地  広島市中区袋町
構   造  鉄骨造
階   数  4階建
面   積  敷地面積 190.61㎡
       建築面積 138.31㎡
       延床面積 400.37㎡

(1・2階:テナント 3・4階:二世帯住宅)

[「通り庭」のあるビル]
「明るい日差しと通風が得られるたことが何よりの喜びです。」ビルの谷間からやっと開放できた施主の感想だ。先代から受け継いだ土地に住みつづけたという強い意思によりこのビルは完成し、次の世代へと渡せることの喜びが語られた。本通りから一筋入った袋町エリアは、地域の人々の手で「うら
ぶくろ」という街づくりビジョンが描かれている。これからの少子高齢化時代に向き合った新しい街との暮らし方=コンパクトシティーを目指している。
 広島市中心部の商業エリアなのに「敷地いっぱいに建てないのは何故?」とよく質問される。「うらぶくろ」のコンセプトは“ 居心地の良い散策型の裏街をつくること”ここではオープンスペースにそれを委ね、街づくりに対しては「通り庭」を提案している。建物の前面に設けられたポケットパークには樹木が植えられ、2階のオープンテラスへ、空へと空間が広がる。人々は自然に足を止め引き込まれ、自転車やベビーカーも道に溢れない人に優しい街を感じる。これらのオープンスペースは奥の「通り庭」へと続き、将来隣へ、また隣へと「裏通り」が繫がることを願っている。

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