佐方の家

リフォーム

伝統的な民家に増築された大きな家、高齢の母と息子が支え合えるコンパクトな暮らしが希望だ。改修は増築部分に集中させ内装を全て剥がし、耐震補強と断熱改修を行い廊下の無い間取りにした。日当たり良く快適な温熱環境になり、将来の変化にも対応できるようになった。

所 在 地  廿日市市佐方
構   造  木造
階   数  平屋建
面   積  延床面積 211.46㎡
       改修面積   86.81㎡

 40年前、伝統的な民家に増築が施され大きな住まいになった。時が経過し、高齢になった母と息子の二人暮らしになり、生活のほとんどが増築部分だけで行われていた。その中央にある廊下で南北に分断されていて、使いづらく陽の当たらない場所もあった。お母さんが元気なうちにリフォームして、将来に備えたいと言う相談だった。
 リフォームは増築部分に集中させ、まず内装を全て剥がし、耐震補強と断熱改修を行った。次に、問題の廊下は室内に取り込み、お母さんの動線が短くなる間取りに改修していった。日当たりのよい南側に居間・食堂・台所を配し、その北側に寝室と水廻りを直接繋ぐ。寝室は3枚の引き戸で繫がりがコントロールでき、ヒートショックの心配なく水廻りに行ける。西側の勝手口は、日常の玄関機能と収納が備わっている。将来介護が必要になっても、ここから寝室までさり気ない動線が確保されている。また勝手口と納屋との間の土間は、将来スロープを設置することも考慮されている。
 この他、床暖房の導入、住宅設備をオール電化で調えるなど、現在の生活を安全・快適に過ごせ、将来の生活の変化に柔軟に対応できるよう備えた。

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