海老園の家 2

リフォーム

築50年木造住宅の全面改修。高齢のご主人を奥様が介護し易くすることが目的だ。動線を短くするため寝室は家の中心にし、間仕切り壁を全て引き戸にした。昼夜や体調に合わせて引き戸の調整で気配をコントロールできるので、来客や介護サービスを受け入れ易くなった。

所 在 地  広島市佐伯区海老園
構   造  木造
階   数  平屋建
面   積  延床面積  112.58㎡
       改修面積  112.58㎡

 築50年になる木造住宅の全面改修である。ご高齢になられたご主人と、介護をされる奥様の負担が少しでも軽減できる住まいを求められた。子育て期に増改築が繰り返されたことで、光や風が届かない部分や、至る所に段差が生じていた。内部の改修を行えば生活改善はできたが、築年数が経過していたので、耐震補強・断熱改修・白蟻対策を施し、安心安全な住まいへの改修を提案した。
 改修の方針は、これまでの生活習慣を大切にしつつ、生活動線を短くすることだ。客間の和室は小さくし、台所に近い居間・食堂と寝室の生活スペースを充実させた。これらの間仕切り壁は全て引き戸に改修した。特に居間と寝室の間は全面開放出来る引き込み戸にした。ご主人の体調や昼夜の変化に合わせ、引き戸で気配をコントロールでき、北側の部屋も明るくなった。
 主な改修内容 1)床は滑りにくいコルクタイル+ 床暖房の設置 2)寝室の隣に介助できる広めのトイレを新設 3)玄関の上がり框に中段+ 下足入れ設置  4)手摺りを追加設置できる下地補強 5)床に物が溢れないよう納戸や壁面収納を新設 6)想い出で多い和室の欄間飾りを再利用 など。

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