ディアコート佐方
DIA COURT SAGATA

宅地開発プロジェクト

地域の人々と新しいコミュニティーが生まれるような小住宅団地が描かれた。白と黒のコントラストが繰り返される外観や、詰められた隣棟間隔などは、限られた敷地の中で快適に暮らせる「現代の町屋」としての工夫である。コート(中庭)を共有することで新しいコミュニティーが自然に育まれることを願っている

広島菱重興産
企画協力・建築設計 アトリエ平田

所 在 地  廿日市市佐方
用   途  専用住宅 8棟
構   造  木造
階   数  2階建
面   積  全体面積 1553.83㎡
       敷地面積 137.75㎡
        ~178.14㎡/住戸
       延床面積 116.09㎡
        ~153.58㎡/住戸

[現代の町屋]
 地域の人々と新しいコミュニティーが生まれるような小住宅団地が描かれた。既存住宅と8棟の新築住宅は、統一感のある美しい街並となる。新たに引き込まれた市道をこの団地のコート(中庭)に見立てた。コートは各住戸と建物から伸びる低い庇に囲まれている。これにより団地の一体感と安心感が生まれ、同時に建物の威圧感を和らげながら、各住戸のプライバシーを守っている。白と黒のコントラストが繰り返される外観や、詰められた隣棟間隔など、伝統的な町屋の手法を参考にして取り入れた。限られた敷地の中で快適に暮らせる「現代の町屋」としての工夫である。
 各住戸の玄関は垣根なくコートに対して開かれている。コートを共有することで新しいコミュニティーが自然に育まれることを願っている。

 ■住まいづくりの7つのルール
 1)南入り敷地 中庭を設けることでプライバシーを守り採光を確保する。
 2)北入り敷地 建物内にカーポートを設け南側を空け採光を確保する。
 3)窓の制限(プライバシー確保) 採光窓は南西面のみ、通風窓は高窓にする。
 4)住戸間の塀 外壁間の塀は禁止。外壁際まで西側の住戸が専用管理する。
 5)住戸間の庭 庭へは建物を通り西側の住戸が専用管理する(通り庭)。
 6)吹抜の利用 南面2階吹抜を利用し、採光や通風を建物北側まで届ける。
 7)街並に貢献 コート側にシンボルツリー・植栽を設け、維持管理する。

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