敷地は広島市の中心部、幹線道路に面したアクセスのよい場所にある。施主により企画が進められていた44 戸の賃貸集合住宅に、従来にとらわれることのない自由な発想のデザインを求められた。
　都心で暮らす居住者とは・・・単身者の枠を超え、それぞれの生活スタイルを具体的に想定していった。一つのキーワード「 +α（自分らしさ）」から、居住者それぞれの「住まうことの満足感」を考えた。
　1）機能を重視したシンプルな空間。2）多様な生活に対応できる可変性と高いデサイン性。3）住まうことで癒される空間。このようなコンセプトで、外観からアプローチ、住戸内まで一貫したデザインを行った。都心だからこそ自然光や自然素材にこだわった空間づくりと、可変性のある２タイプの部屋を用意した。カウンター型キッチン、ホテル型バスルーム、ウォークインクローゼットなどを組み合わせ、同じ広さでもタイプよって異なった生活スタイルに対応できる。自分好みの使い方やインテリアが楽しめるように考えた。
　自分らしく暮らすこと・・・「 notice ( 気付く)」と名付けられた。生活することで気付く豊かさ、そんな住まいを目指した。

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