三和の家

リフォーム

中山間地域にある築45年の農家。高齢で一人暮らしのお母さんができるだけ長く自立生活を送るため「コンパクトな暮らし」を目指した。玄関の土間は残し縁側風に改良、ご近所の方々と話に花が咲き、時には収穫物がそっと置いてある。ここには近所づきあいがある。

所 在 地  三次市三和町
構   造  木造
階   数  平屋建
面   積  延床面積  134.00㎡
       改修面積    56.00㎡

 中山間地域の築45 年になる農家の部分改修である。都会で生活している息子さんから、一人暮らしのお母さんを案じて「足が弱くなり手摺りや杖が必要な状況だが、本人ができるだけ長く自立した生活を送ることを希望している。」との相談だった。典型的な田の字型プランの田舎家は、台所が土間にあり、釜土・五右衛門風呂・離れにある便所等、どれもが懐かしい。通り抜けのできる土間は、かつては農作業の合間に炊事するのに便利だったが、今では床の段差が苦痛で寒さが足に凍みてくる。
 改修方針は「コンパクトな暮らし」。生活空間を集中させることで、動線が短く段差の解消も容易になる。将来は居間でのワンルーム生活を見据えた間取りを提案した。玄関の土間だけは残して縁側風に改良。ご近所の方々と茶飲み話に花が咲き、時には収穫物がそっと置いてある。ここには近所づきあいがある。
 主な改修 1)水廻り改修( 家事動線を最短に) 2)洗面所内トイレ・離れに客用トイレを設置 3)勝手口外部に緩やかなスロープを設置  4)床は滑りにくいコルクタイル+ 床暖房の設置 5)手摺り+追加設置できる下地補強 6)断熱改修( 改修部分)

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