栗原町の家 子世帯

専用住宅
(母屋と繋いだ二世帯住宅)

実家の隣に子世帯の家を新築し、縁側から気軽に声を掛けられるような関係に。建物中心の吹抜から光や風を取り込み、生活のシーンに合わせてプライバシーが調整できる。

所 在 地  尾道市栗原町
構   造  木造
階   数  2階建
面   積  敷地面積 362.30㎡
       建築面積  86.61㎡
       延床面積 135.34㎡

[ 三世代で支え合う暮らし]
実家の隣に子世帯の家を新築することになった。これに合わせ親世帯もリフォームを行い、三世代で支え合う暮らしが描かれた。家族みんなが、帰ることを楽しみにするような住まいが目標である。
二世帯が程よい距離感を保てるよう、お互いの建物は中庭を介してゆるやかに繋ぐことにした。子世帯の玄関とリビングを中庭に面して設け、中庭は親世帯の庭へと続く。お互いが縁側から気軽に声を掛けられるような関係になった。
部屋の隅々まで光や風を届けるために、建物の中心に吹き抜けを据えた。この吹き抜けを幹(みき)に見立てて、それぞれの部屋が房(ふさ)のように立体的にくっつく設計だ。それぞれの部屋の扉は全て引き戸で、生活のシーンに合わせて繋がり方を調整できる。扉はどこも開けたまま生活できるよう工夫してあり、なるべく空間を仕切らないよう心がけた。これにより空間に広がりが生まれ、家中どこにいても家族の気配が感じられるようになった。

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