佐方南入りの家

専用住宅

伝統的な手法を取り入れた「現代の町屋」南入りの家は、中庭設け、南側建物の高さを抑えて住環境を確保しつつ、統一感のある美しい街並を構成している。

所 在 地  廿日市市佐方
構   造  木造
階   数  2階建
面   積  敷地面積 163.26㎡
       建築面積  94.17㎡
       延床面積 129.03㎡

[現代の町屋]
 地域の人々と新しいコミュニティーが生まれるような小住宅団地が描かれた。既存住宅と8棟の新築住宅は、統一感のある美しい街並となる。新たに引き込まれた市道をこの団地のコート(中庭)に見立てた。コートは各住戸と建物から伸びる低い庇に囲まれている。これにより団地の一体感と安心感が生まれ、同時に建物の威圧感を和らげながら、各住戸のプライバシーを守っている。白と黒のコントラストが繰り返される外観や、詰められた隣棟間隔など、伝統的な町屋の手法を参考にして取り入れた。限られた敷地の中で快適に暮らせる「現代の町屋」としての工夫である。
 各住戸の玄関は垣根なくコートに対して開かれている。コートを共有することで新しいコミュニティーが自然に育まれることを願っている。

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