cafe HOXTON

海辺のカフェ

エントランスの壁を抜けると海への眺めが突然開け空へとつながる。開放感をそこなわないよう室内空間を海に向って立体的に開く。海がより美しく見え、自然の移ろいをゆったりと眺めていられるような建築、ここにコーヒーと音楽が加わり、カフェホクストンができあがった。

所 在 地  竹原市忠海長浜
構   造  鉄骨造
階   数  平家建
面   積  敷地面積 993.00㎡
       建築面積 123.21㎡
       延床面積 109.90㎡

 敷地は竹原の市街地からほど近い海辺にある。何もないがらんとした土地が、青い瀬戸内海を前になんだか人待ち顔をしていた。敷地に立ってぼんやり海を眺めているだけでも時を忘れてしまいそうだが、ここにコーヒーと音楽があったら? まったくそれはカフェを建てようとするオーナーと、この敷地の幸運な出合いだったと言えるだろう。
 設計の依頼を受けてそれでは、と考えた。海がより美しく見え、自然のうつろいをゆったりと眺めていられるような建築をつくろう。エントランスは壁の存在感を大きく、そこを抜けると海への眺めが突然開けるように、空への開放感もできるだけそこなわないように。そのために空間が海に向って立体的に開かれた形態とし、素材はこれを妨げないごく素朴なものを用いよう。そうして、カフェホクストンができあがった。
 JAZZ 好きのオーナーの希望で、景色を背に小さなライブができるようなしつらえになっている。
 この場所が、海と人と音楽の接点となれば良いと思う。

PAGE TOP